3次元設計データの活用 2023.10.28
今回はICT施工に欠かせない3次元設計データの活用についてご紹介します。
まずは工事の内容ですが、L型擁壁といわれる土留め壁を設置したのちに土を盛って道路を作る現場です。
ちなみに3次元設計データとは設計図面を3D化したものです。
1)まずは地面を掘ります。
毎度お馴染みの、ICT建機にて掘っているところです。建機に3次元設計データを取り込むことによって掘る深さが機械のモニターに表示されます。
2)次に基礎(擁壁の土台)を作っていきます。今回はジオセル工法にて行いました。
3)土台となる支持地盤が出来たので、その上に基礎コンクリートを施工します。
今回は基礎板(プレキャスト製品)を使用しました。
ここでも3次元設計データの活用をして設置を行いました。
砕石の上に位置と高さの目印を付けます。この時、TS(トータルステーション)にて位置と高さを同時に計測します。
目印に沿って設置したのちにTSにて位置と高さのチェックを行い、所定の場所に設置できているか確認します。
4)今度は基礎板に目印を付け、上記と同じ要領で擁壁も設置します。
設置後位置と高さの確認
上記の写真の様に、3次元設計データを取り込んだタブレットを操作することによって、どんな場所でも位置と高さが表示されます。ですので、丁張(位置と高さを示した板)を設置せずにTSにて1本ずつ確認することが可能となります。
つまり、3次元設計データを活用することによって図面どおりの位置と高さが瞬時に分かり、そのままの施工が可能となる為、品質と生産性の向上につながります。
まとめとして
3次元設計データの活用をすると…
①建機にて深さが分かるのでオペレータ1人で床掘が可能
②製品を設置する場合、丁張レスでの施工が可能(1本毎でもチェックができる為)
③図面どおりの施工が可能
いままでは計算をしながら測量を行っていたのですが、データ作成だけで計算も不要ですwww
以上、3次元設計データの活用でした。
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