地上レーザースキャナー(TLS)測量 2024.03.05

今回はTLS測量をご紹介したいと思います。TLS測量とは地上型レーザースキャナーのことで、3Dレーザースキャナーを三脚で任意の位置に据えて、レーザーを照射することによって、対象物の空間位置情報を取得することができます。これを解析して3次元データ化します。

地上:Terrestrialに設置してレーザー:Laserを照射し対象物をスキャナー:Scannerする。の頭文字をとってTLS測量と言います。

短時間で、膨大な点群データを広範囲に取得できるのが特徴です。また、移動式に比べ高い精度で測量できます。

測量状況
Trimble x9

測量にはニコン・トリンブル社のTrimble X9を使用します。この器械は自動合成機能を搭載した地上型レーザースキャナーシステムで、リアルタイムで点群の自動合成をしてくれます。下の写真がタブレットの画面になり、器械の据替えの位置と点群の合成状況を確認できます。

タブレット

下の写真の様に既知点に設置されたターゲットを観測し、現場で座標変換が可能です。

測量状況

下のターゲットの中心部に赤いレーザーが照射されています。微調整をおこないターゲット(既知点)を登録します。点群の合成・座標変換を現場でおこなえるので、まさに現場完結型の測量システムです。

ターゲット

この日は風が強かったので、レーザーに照射されないよう注意しながら、器械が転倒しないように細心の注意を払って守ります。測量には最低二人は必要だと感じました。

器械を守るw

現場での測量が完了したら、専用の解析ソフトに取り込みます。下の写真がその画面です。道路の形が綺麗に点群で表現されています。精度確認が終了したら点群処理ソフトに出力します。

Trimble RealWorks

点群処理ソフトに取り込んだデータをフィルタリングや不要点群の削除をおこない、形を整えます。

TREND-POINT

大雑把ではありますが、以上がTLS測量の一連の流れでした。ご一読ありがとうございました。

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