急傾斜地での測量 2024.04.18

今回は昨年の大雨の影響で被災した法面の測量をおこないます。高さ約5mの擁壁の背面に高さ約25mの法面があります。

下の写真が被災当時の様子です。土砂撤去が完了したので、撤去後の地形を測量して流出した土砂の体積を求めます。

通常のTSを用いた測量では法面の傾斜がきつく危険であり、ドローン(UAV)では樹木が邪魔をして計測できない箇所があるため、安全性を考慮してTLS測量をおこなうことにしました。

こちらの画像は測量中のタブレットのキャプチャ画像になります。左側にある長方形の対空標識は、取得した点群を合成しやすくする為に設置したものです。周辺に樹木が多かったりする場合は共通する『面』が少ない為、合成精度が落ちる場合があります。意図的に『面』を設置することにより、手動合成する際に役立ちます。

下の画像は測量が完了した時点のタブレットの画像です。三角マークがステーション位置(器械据付位置)を表し、風船のようなマークは精密ポイント(基準点)を表してます。

以上で現地での測量は完了です。基準点の計測と器械の盛替えが多かったので丸1日かかりました(;^_^A

下の画像は専用の点群解析ソフトに取り込んだ画像になります。タブレット画像同様にステーション位置と精密ポイント位置が表示されてます。分かりづらいかもしれませんが、現地で確認したタブレットの画像とソフトに取り込んだ画像は大差ありません。現地でリアルタイムに取得した点群データを目視で確認できるので、測り損ね(点群の取得不備)がないので、助かります。

対空標識もきちんと確認できます。左側にいるプレデターのようなものが私です(笑)

長くなってきましたので、今回はここまでにしたいと思います。次回は点群処理からの作業をご紹介したいと思います。ご訪問ありがとうございました。

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