橋のおはなし 2020.02.29

今日は令和初の閏年で2月29日なので、記念に投稿させて頂きます。何を書こうか考えながら現場をまわってみて、橋梁の補修の現場にたどり着いたので、今日は橋について少し書かせて頂きます。

このブログをご覧の皆様は少なからず河川に架かっている橋を見たり、通行したりした事があると思いますが、実は入り口と出口があるのはご存じでしょうか?橋に入り口と出口があるなんて驚きですよね?それでは入り口と出口の見分け方を下の写真で解説したいと思います。

漢字表記で『宝満橋』

この写真のように橋の親柱にある橋名板(きょうめいばん)の橋の名称が漢字表記だと入り口になります。

ひらがな表記で『ほうまんばし』

ということは、ひらがな表記は出口ということになります。

ちなみにどの橋にも橋名板がついていて、漢字表記の向こう側は必ずひらがな表記となっています。どちらも向って左側にあります。

それでは、なぜ橋には入り口と出口が存在するのかというと、道路には『道の始まりの地点を「起点」、終わりの地点を「終点」とする決まりがあり、起点を入り口、終点を出口としたそうです。

昔は「すべての道路の起点は東京の日本橋」とされていて、日本橋に近い方を起点(入り口)、遠い方を終点(出口)としていたそうです。

今では各都道府県や政令都市によって、県庁側が起点だとかその逆だとか、重要都市側を起点にするとか、国道や県道・市町村道によっても取り扱いが変わってくるようです。

因みに漢字表記の橋名板(入り口)の右側には「河川名」が書かれています。

反対側のひらがな表記の橋名板(出口)の右側には竣工年月日が書かれています。

余談ですが、橋の名前をひらがなで表記する場合は「○○橋」は「○○はし」と濁点をつけずに書くそうです。これは川の水が濁らないようにという意味が込められていて、日本人らしくて大変良い感じです。但し、これは慣習的なもので上の方の写真でも分かるとおり、「ほうまんばし」と濁点のついている橋名板もあります。

終わりに、4年に一度の閏年2月29日を祝して『橋のおはなし』でした!

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